あらすじ

中央からのワクチン戦争に備え、着々と準備を進める彦根。ワクチン増産の最大の難関である有精卵の供給を、彦根の依頼により請け負うことになったナナミエッグは、様々な困難を乗り越え、供給体制を整えていく。果たして、ワクチン戦争の行方は?

本の情報

出版社: 新潮社
ISBN: 978-4-10-306575-3
発行: 2015年7月30日
定価:本体1,600円(税別)

おすすめ度

★★☆☆☆

感想(ネタバレあり)

今回は、彦根の悲願である西日本独立運動と、ナナミエッグからのワクチン製造に使用する有精卵納入プロジェクトの2本の柱で物語が進んでいきます。

しかし、ナナミエッグの件は本来西日本独立運動とそれに伴う中央対波速ワクチン戦争の枝葉に過ぎないのにスポットをあてすぎたために、おそらく物語の中心であろう西日本独立運動が非常に内容が薄く感じられてしまいました。

物語の中の架空の出来事とはいえ、明らかに現実の政治を反映させています。これが、現実の政治への批判なのか判断できません。

彦根のやろうとしていることは、壮大な構想なんだろうけど、この辺の中途半端な現実政治の反映もあって、読んでいて薄っぺらく感じられてしまいました。

そもそも、彦根の主張である、Aiの社会導入と政治がどうもうまく絡み合っていないような気がするんですけどね。